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2007.06.14

苦情の裏返し

降りつくなり、無音のフラッシュと時間差の轟音がホームに響く。まるで衛星中継だ。
うわ、雷か。と言ったぼくを見て、彼は言う。
「上を列車が走った音だろ。」
鬱陶しそうに顔をしかめる彼は、足早に階段を上がる。
曇り空を列車が横切っていないことを確認したぼくは、なるほどと一言だけ答えた。

駅を出ると、先ほどから急に降り出している雨がぼくらの肩を濡らした。
「誰だ俺の上でシャワーを浴びているのは。高木ブーか?」
と真顔で言う彼は、薄っぺらい皮のハンドバッグで頭が濡れるのを防ごうとしている。
そして、ブーは死んだんだっけな。と続けた。
死んだのは高木ブーじゃなくていかりや長介だよ。
我慢出来ずに合いの手を入れるぼく。すると彼はやはり真顔でこう言う。
「じゃあやっぱりブーのシャワーじゃないか。あの野郎。」

苦情なのかジョークなのかと悩むぼくは、そういえば苦情とジョークは似ている。などと新しい発見をしてほくそえんでいた。
さて、本降りになる前に帰ろう。
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